１１月25日（木曜日）、ブラジル人サッカー選手による特別授業がブラジル人学校パラレロ学校にて行われました。今回参加をした選手はザスパ草津で活躍中のラフィーニャ、アレックスとダニエルの３人。
自己紹介の後すぐ、体育館でサッカーのウォーミングアップから始まり、簡単なボールゲームなどで、選手達が子供達と楽しく触れ合うことでお互いの距離を近づけるきっかけ作りに励む様子を見ることができました。
ウォーミングアップ中の３人
子供達も楽しくウォーミングアップ！
ミニゲームを通じて子供達と楽しく触れ合う場面。
真剣に子供達に説明をするアレックス、ダニエルとラフィーニャ
ゲーム開始まもなく、子供達と仲良くなった様子。
ミニゲームはお互いの距離を少しずつ近づけます。
ダニエルは真剣なまなざしで子供達に自分の思いを伝えます。
体育館でのワークショップの後、選手達によるトークが行われました。教室に３人をむかえた子供達は起立し、挨拶後、早速ダニエル選手によるトークが始まりました。
ダニエル選手は自分のサッカー歴について黒板にグラフ式にあらわして、子供達に夢をかなえることの難しさを語りました（上下するグラフを描き、今の自分にたどり着くまでの苦労を説明）。ダニエル選手は昔から自分の夢はサッカー選手になることでした。小さい頃ははだしでサッカーをしていたこともあったと言い、けっして裕福な家庭ではなかったそうです。両親にはいつまでも自分の夢を持つことの大切さを教えられ、そしてあきらめずにサッカー選手になることを目指していたそうです。プロになってからでもサッカーで家庭を支えるほどの安定した収入がなかったこともあり、やむを得ずサッカーを一旦やめて警備員などの仕事をこなしながら練習に励んでいた時期もありました。その頃の状況を思い出しながら話すダニエル選手に思わず涙を見せ、大変な時期があっても、決してサッカー人生をあきらめなかったと言います。
ブラジルでさまざまなサッカークラブで経験を積み、日本へ来るきっかけをもつことができたダニエル選手。今では子供の頃に持っていた自分の夢は実現し、ほかの誰よりも幸せだと言います。そして、これからは自分の娘の夢のために（獣医師になること）、ザスパ草津サポーター達のために、一生懸命プレイに励んでいると言います。両親のために家を建ててあげたいという目標もあり、ダニエル選手は遠くにすむ家族のことを思うとても優しい人という印象でした。
子供達とすっかり仲良くなったラフィーニャ選手。
アレックス選手も子供達と楽しく触れ合う様子を見ることができました。
子供達からたくさんの質問がありました。サッカー選手になるまで大変だったこと、今の夢、目標について、プライベートなことも、３人は楽しそうに一問一問答えました。
最後にアレックス、ダニエルとラフィーニャは子供達の夢について質問を投げかけてみました。ブラジル人の子供ということもあり、サッカー選手になりたい子供がたくさんいました。一番印象的だったことは、サッカー選手になりたい理由を聞くと、成功して、親を楽にさせてあげたいという理由を多く子供達から聞くことができたことです。それは忙しい毎日を送る出稼ぎ労働者という状況を目の当たりにしているからなのかもしれません。両親を安心させたいその気持ちは自分達の夢の実現へと、大きな原動力になることでしょう。
ダニエル選手は真剣なまなざしで子供達の様子を見ていました。
最後に花束が贈られ、あっという間に夢トーク教室は終了しました。
